1.と畜許可頭数と
施設規模・処理能力
日本有数のと畜許可頭数や施設規模と処理能力を備えています。
① と畜許可頭数
豚 | 2,600頭/日 |
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牛 | 60頭/日 |
② 施設規模・処理能力
(各項目は最大値を示す)
小動物(豚)
係留能力 | 1,700頭 |
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処理能力 | 360頭/時間 |
枝肉冷蔵庫 | 0℃ 4,400頭収容 |
部分肉加工施設 | 12℃ 1,450頭/日処理 |
部分肉冷蔵庫 (枝肉用) |
0℃ 240頭収容 |
部分肉冷蔵庫 (製品用) |
0℃ 170トン収容 |
部分肉冷凍庫 | -35℃ 10トン収容 |
部分肉冷凍保管庫 | -25℃ 60トン収容 |
大動物(牛)
係留能力 | 60頭 |
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処理能力 | 15頭/時間 |
枝肉冷蔵庫 | 0℃ 54頭収容 |
部分肉加工施設 | 12℃ 28頭/日処理 |
部分肉冷蔵庫 (枝肉用) |
0℃ 28頭収容 |
部分肉冷蔵庫 (製品用) |
0℃ 40トン収容 |
2.施設の概要
3.解体用ロボットの活用
複数の解体工程でロボットによる処理を行っているため、人手が触れる機会が少なく衛生的です。一頭ごとにロボットが洗浄消毒される点も衛生的です。また処理スピードが速い(最大1時間当たり360頭)ため鮮度を保ち、処理技術も高いため均一できれいな仕上がりです。
縦型剥皮機
自動肛門処理機(ロボット)
自動胸割機(ロボット)
自動背割機(ロボット)
枝肉洗浄機
解体用ロボットとは
自動肛門処理機(1号ロボット)では、それぞれの豚の体長を計測しながら、個体ごとに最適な肛門処理を自動で行います。同時に自動胸割機(2号ロボット)や自動背割機(4号ロボット)にも個体ごとのデータを転送します。2号や4号も転送されたデータを基に、それぞれの個体に最適な胸割・背割処理を的確かつスピーディーに行います。このように、個体ごとのデータを共有しながら最適な処理を自動で行う機械のことを、ロボットと呼んでいます。
4.ワンストップ
同一建物内で、搬入から、と畜、部分肉加工、冷凍まで行っています。
解体ラインフローシート
フロー図は、
横スクロールしてご覧ください。
① ワンストップにより高い衛生レベルを実現
同一建物内に部分肉加工施設(カットセンター)があるため、製品化された部分肉が外気に触れることなく冷蔵保管されるので、一貫して衛生状態が保たれています。またマイナス35℃の能力を持つ冷凍庫や冷凍保管庫も備えているため、コールドチェーンにも対応しています。
② 部分肉処理工程もISO22000の認証を取得
2010年にISO22000の認証を取得しており、きわめて衛生管理が行き届いた加工施設です。
- 2010年11月8日 ISO22000・2005認証取得 ブロック肉の受託加工(牛・豚)
- 2019年11月8日 ISO22000・2018認証更新 ブロック肉の受託加工(牛・豚)
③ 加工能力等
部分肉(カット)については様々なスペックに対応し、豚1,450頭/日、牛28頭/日の加工能力を有しています。
センサー感知による手洗い室
エアーシャワー室
部分肉処理室
製品出荷
5.利用者のメリット
かなしょくには、他にない特徴もあります。
① 委託されたすべての部位を申請者に戻します
申請者に委託された豚・牛の枝肉から内臓までの処理を施したのちにすべて申請者へ戻すシステムです。このため申請者が取り扱うブランド豚・ブランド牛は枝肉も内臓もブランドとして販売できます。また大腸を裏返しにする機械も導入しているためシロホルモンのような筒状の加工にも対応しています。
内臓処理
内臓処理室
ボイル大腸・小腸洗浄機
大腸返し機
② 申請者・農場・産地ごとの管理
豚は申請者・農場・産地別に管理をしています。牛は耳標により全国共通の管理をしています。このためブランド豚・ブランド牛は枝肉も内臓もブランドとして販売できます。また枝肉はQRコードにより申請者・と畜日・農場番号・枝肉番号・重量の情報が分かるシステムを導入しており申請者にもデーターを提供するなど、商品管理を徹底しています。
※令和3年3月現在申請者(19社)・農場(119農場)・産地(14県)
③ 相対取引
取引は相対価格で東京・横浜・さいたま市場の三市場加重平均価格を参考に行われます。このため生産者からの搬入量や申請者の買い付け量等の影響を受けることなく安定した価格での取引となります。